食品マーケットに
新たな市場創造の可能性
市場が縮小していく日本市場において、スーパーマーケットの売上を維持成長させる可能性をもつのは生鮮三品や惣菜である。ところが、これら生鮮商品はチェーン内での売れ筋は把握できても、商品コードが統一されていないため全国あるいはエリア内での売れ筋はわからないのが現状である。i-codeは生鮮商品のチェーン横断の全国的(あるいはエリア)な売れ筋商品の把握を可能にする画期的なコードである。このi-codeによって、農家など生産者による地域ブランドの育成や需給調整、クロスMDなど加工食品メーカーとスーパーマーケットとの取り組み、スーパーマーケットのマーチャンダイジング(例えば、生鮮三品の品揃え)などの領域で飛躍的な生産性の向上が期待できるだろう。
早稲田大学商学部卒、経営学博士(学習院大学)、専修大学商学部をへて、現職
主な著書に『新製品のマーケティング』(中央経済社、2001年)、『ショッパー・マーケティング』(日経 共著 20011年)などがある